Dance+Fitness+Yoga <Sonrisa>

『熱源』を読んで

 
この記事を書いている人 - WRITER -
大内裕香
社交ダンス指導歴22年。社交ダンスを軸に、Zumba®︎や美ューティBodyWave®︎、そしてYogaのインストラクターをしています。 踊ること、特に人と一緒に空間を共有して身体を動かすことが大好きです。 一緒に、楽しい時間を過ごしたいです。
詳しいプロフィールはこちら

 こんにちは。最近あまり小説を読んでいなかったのですが、母から薦められて面白い本を読んだのでご紹介します。

『熱源(NETSUGEN)』という川越宗一さんの本です。

 これは第162回直木賞受賞作で、また本屋が選ぶ時代小説大賞2019も受賞しています。

 北海道樺太を舞台に、先住民族アイヌの人々、また母語を奪われ罪人として樺太に流されたポーランド人などが登場します。

 少数民族の生きかたとかアイデンティティについて考えさせられました。北海道の広く、白い大地が目に浮かび、冷たい空気の中にも熱を感じるような感覚がありました。ずっしりと重厚感があって、苦しくて、でも明るい、強さと希望も感じました。

 読む時間がしっかり取れなかったというのがありましたけれどもボリュームがあり、2週間ぐらいかけてじっくりと読みましたが、本を開くたびに北の大地に連れて行かれたような心地になりました。

 私の両親は北海道出身ですので、子供の頃は年に二回夏と冬に北海道に行っていました。その中で、おそらく私の周囲の子供よりはアイヌにについて知っていた部分があったかと思います。北海道にあるアイヌの博物館にも行ったことがありました。
 そこでユーカラ織というアイヌ独特の織物の世界に触れて、緻密でなんかギュッといろんなものが凝縮したような織物だったように思うんですが、厚みがあってすごく素敵なヘアバンドを買った覚えがあります。そのユーカラ織についても描写があり、なんとなく嬉しく感じました。

 なので幼い頃からアイヌについてはなんとなく親しみを感じていた部分があったのですが、この小説を読んで知らないことだらけだったということに気づき、知ろうと思えば知ることができたのに何も知らずにいた自分を恥ずかしくも感じました。
 迫害されてきた歴史だということはかろうじて知っていました。日本に取り込まれながら日本人に蔑まれる中で、自分は何者なのか常に自分に問いかけながらの生活とか、民族を消そうとしてる人達に対して立ち向かおうとする強い気持ちの描写には、苦しくなりました。
 また樺太に流されたポーランド人も、過酷な運命に翻弄されている中で自分のアイデンティティに向かい合い、アイヌの人たちと出会う中で守っていきたいものを自分の中に探っていく。

 コロナ禍の中ではありますが、平和ボケしている私の頬に、冷たい空気と熱い思いを感じさせてくれました。

 

 最近テレビCMでも目にしますが、北海道に『民族共生象徴空間 ウポポイ』が今年の7月北海道にオープンしています。

 

 ずっと昔からあるアイヌの文化を大事にして守ろうとしている人達がいます。私も機会を作って行きたいなと思っています。
 

 そんなことを考えるいい機会になりました。本を読んでいるだけですが北の大地を感じ冷たい風が頬に当たり、身体が引き締まるような気がしました。

  ぜひご一読ください。

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大内裕香
社交ダンス指導歴22年。社交ダンスを軸に、Zumba®︎や美ューティBodyWave®︎、そしてYogaのインストラクターをしています。 踊ること、特に人と一緒に空間を共有して身体を動かすことが大好きです。 一緒に、楽しい時間を過ごしたいです。
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