アカデミー賞国際長編映画賞も受賞して、タイムリーな『ドライブ マイ カー』を見に行ってきました。
見ようと思ったきっかけは、私の友達が見に行って、面白かったよ!とFacebookにて投稿していたこと。
彼女が言うなら絶対面白いに違いないと思ったけど、すぐには観に行けなかったので、まずは原作を読もうと村上春樹さんの短編、「女のいない男たち」を購入して読みました。
これはこれで面白かったのですが、短編集のその本の中のまず一話目であるドライブマイカーは本当に短編で、あまり枝葉がなくシンプルで無駄がなく、ハルキワールドをほんのり感じさせるストーリーでした。
読後まず思ったのが、どうやってこの短いストーリーを映画にしたのかと、いうこと。しばらく気になっていたのですが、偶然見に行くチャンスができたので、アカデミー賞発表の前日に見に行くことができました。
三時間弱という本当に長編の映画でした。本の原作からすると、色んな枝葉が付いてストーリーの展開やら登場人物のキャラクター付けが深まったりあるいは濃くなったり、違う展開が生まれていたり。
もちろん監督や脚本家が何をどのように読み取っても、もちろん創作としては自由なことだと思うので、制作者の意図を読み取りたいなと思いつつ見ていました。
私としてはすごく面白かったというわけでも、凄くつまらなかったということでもなく、なんとなく引き込まれる部分がありつつも、でも、長いなぁ、とかこの部分原作にあったっけなぁ、とか、原作ではどんな風に書いてあったかなぁ、などと作品に没頭するという見方ではなく、少し距離を感じて観ていた気がします。
話題作ということもあり、見といて良かったなと思いますが、再び見ようとは思わないかもしれません。映画を見終わった直後に、もう一度原作を読み返してふむふむ。私はこのままの方が好きかも。なんて思ったりしています。