Dance

社交ダンス競技会の審査員をしてきました

先日、社交ダンスの競技会の審査員をしてまいりました。

会場は新宿住友ビル三角広場。
天井が高く太陽光が入る、とても綺麗な会場でした。
開放感を感じる光の中で、のびのびと選手達が踊ってるのを見て楽しむことができました。

選手たちはこのご時世、マスクをつけての競技会なのでとても大変だと思います。
申し訳ないけれども、今現役ではなくて良かったなと思ってしまいます。

社交ダンスの競技会は、エントリーの人数によりますが、複数の予選と、準々決勝、準決勝、決勝(6組)というような順番で進められます。

一つのヒートに8〜10組ぐらいのカップルが同時に踊り、そして次の予選に上げていく6〜8組を選んでいくことになります。
審査員は、7人〜12名くらいです。

一つの予選から次の予選に上げる時に、カップル数の1/2以上を落としてはいけないという決まりがあるので、エントリー数が多いとそのぶん予選の数が増えることになります。

ところで、社交ダンスの競技会というのは選手も審査員も正装というふうに決められています。
選手にとっての正装はドレス、つまり衣装です。
なのでうっかり保温のためのレッグウォーマーや上着を着ていると、正装とみなされず注意を受けてしまいます。
審査員にとっての正装は男性だったらタキシード、女性だったら足首が隠れる丈のイブニングドレスです。

・・・個人的には、ラクな服装ではないです。
私は寒がりなのですが、競技会場の空調は選手に合わせていることが多いので、たいてい涼しいというか、寒いくらいの室温になっています。
そしてイブニングドレスでは肩を出すことも多いので、冬場はファーなど羽織りものをすることができますが、それ以外の時期は羽織らないことも多いのでより寒く感じます。

なのでここだけの話ですが、イブニングの下に暖かいレギンスを履いたり、ホッカイロをお腹に貼ったりしてしのぐ事もあります。

またイブニングドレスにあわせてヒール高が高いハイヒールを履くので、立ちっぱなしでのジャッジは、長時間になると実はとても苦痛です。
・・・ほんと、ここだけの話ですが。

審査基準というのは、実は主観です。
もちろん審査基準は、ポスチャーやミュージカリティ、あるいはパートナリング、ベーシックテクニックなどありますが、それぞれどんな時にどれを優先するかなどは、それぞれの審査員の主観による判断に委ねられています。

また一曲の時間は1分40秒なのですが(準決勝からは長くなります)、さらにマスクをしての競技という状況から、1分20秒程度になっているので、短い時間で次の予選に上げる選手をピックアップするのはとても難しく、考えるというより、一瞬で感じて判断をしなければなりません。

審査員は、現役時代の競技会の成績によって、審査できる競技会のクラスが決められています。
なので現役時代あるいは引退後も含めて身につけてきたことの知財を総動員して、瞬時に判断していくという作業を頭の中でしています。

移動も運動もしていませんが、ジャッジするとかなり消耗をする感覚があるのはそのためだと思います。

先日は、ジャッジをしながら自分の審査観点に気づきました。
私は、一番は男性のボディトーンとベーシックテクニックが気になるようです。女性には目が行かないわけではないのですが、男性あっての女性、という見方をしていることに気づきました。
でも良い男性ダンサーのパートナーはたいてい素晴らしい女性ダンサーです。
さらに、音楽性が良いカップルは、審査しているにも関わらず拍手したくなります。

ジャッジによって観点は違いますので、試合後などにジャッジ同士で話すチャンスなどあれば、ジャッジとしての気づきや学びの時間になるだろうから、いつかそんな機会が出ると良いなと希望しています。

審査員としての勉強の機会というのは、実は実践と、ごくたまに行われるテクニカルな講習会しかないので、日本の競技レベルを上げる上でも、あったら良いのになと思います。

ABOUT ME
大内裕香
社交ダンス指導歴22年。社交ダンスを軸に、Zumba®︎や美ューティBodyWave®︎、そしてYogaのインストラクターをしています。 踊ること、特に人と一緒に空間を共有して身体を動かすことが大好きです。 一緒に、楽しい時間を過ごしたいです。