ここのところ、私の周りでとても輝いている女性がいる。
30代半ばのスレンダーで可愛らしいこの女性は、今年に入ってから人が変わったようにキラキラ輝いてきた。
その輝きがなんなのかわからなかったけれども、先日彼女自身から話を聞いて、私までワクワクしている。
昨年まで彼女は仕事一筋に生きていたけれども、コロナ騒ぎで思うように仕事が進まなくなったことをきっかけに、元々興味があった絵を始めて、そこからアートの世界に飛び込んだ。
自分がやりたいことを、どんどんどんどんやることにしたのだという。話を聞くたびに、ラジオの仕事をする、とか個展を開く、とか沖縄に仕事に行く、とか、毎回予想もしていない行動をとっていて、こちらを驚かせた。
ダンスの個人レッスンも増やして、自分なりに楽しくなる方法を探していた。彼女にとってダンスは、エネルギーを活性化させてより活動的になれる効果があるらしい。
そして先日は何と、もともとやりたかった、歌のオーディションに応募したと言う。
彼女は歌やダンスなど、何かを身につけようとするたびに周りの人と比較をしてしまって、あまりに出来ない自分に嫌気がさして止めてしまうということを繰り返していたそうだ。
でも自分の中を見つめ直して、やりたかったことはやっぱりやりたい、という気持ちが心の中にあるということを見つけて、もう一度挑戦することを選んだと言う。
そのオーディションの2次審査を通ったという報告を聞き、なんだか私まで誇らしくなった。
面白いのが、彼女が目指してるのが、そのオーディションの部門で優勝して歌手になるということではなくて、仲間として一緒に学んだり活動していた、かつての友人達に、「私はもう一度頑張ってるよ」、「こんな風に活動してるよ」、「こんなふうに私は今生きているよ」、という想いを届けたいのだと言う。
そうやって話す彼女自身のキラキラワクワク、そして心の熱さが私の胸にダイレクトに飛び込み、とてもとてもとてもとても、私の心を熱くした。
好きなことをして生きていくのが良いという風潮がここのところ大きくなっている。
私もそれがベストだと思っているけど、実際に好きなことをするということはとても難しい。
ただダラダラと自堕落にラクなことを垂れ流しにするということと、好きなことをして輝きたい、輝ける存在になりたい、と一生懸命頑張って、それを手に入れようとするということは全く違う話だ。
そして好きなことをしていると、心が熱くなりやる気がみなぎり、そのために他のこと、やらなければならないことも、やろうとする意欲が湧いてくる。
彼女自身、仕事だけに一生懸命になっていた自分というのもよくわかっていたけれども、やりたいことをやりだしてから、不思議なことが起きだしたそう。
やりたいと思ったことが叶ったり、会いたいと思った人に会えたり、欲しかった情報が飛び込んできたり、という不思議な循環をとても楽しんでいた。
何が正しくて何が間違っているかなんて誰にも決められないし、最後の最後まで、いや最後になっても誰にもわからないけれども、今ここにある自分の人生を、自分でこうありたいと決めて一生懸命に輝いて夢中になって動くということは、周りにもエネルギーを分け与えてくれるとても素晴らしいものなんだなと改めて感じた。
彼女からキラキラと輝くエネルギーを分けてもらい、私もより一層、自分の人生を面白く生きていきたい。